松岳山古墳
2014年8月29日
名称(ふりがな)
松岳山古墳(まつおかやまこふん)
員数
1基
時代
古墳時代
種別(指定番号)
史跡
指定年月日
大正11年3月8日
所有者
国分神社
所在地
柏原市国分市場1丁目(国分神社)
解説
大和川左岸、国分神社の奥に広がる丘陵上にある全長約130mの前方後円墳です。この古墳には、円筒埴輪や巨大な鰭付楕円筒埴輪(ひ れつきだえんとうはにわ)が立てられていました。後円部墳頂には組合式石棺(6枚の石板を組み合せた棺)が露出しています。石棺を覆う竪穴式石室の原状は 不明ですが、周囲に板石が大量に散乱する現状から石室は墳丘上に積石塚のように築かれていたと推定されます。石棺の南北には大板石が立てられています。南 の立石は高さ2.3m、幅1.4m、北の立石は高さが1.8m、幅が1.4mで南立石には1箇所、北立石には2箇所の円孔があります。立石の用途や何のた めの孔なのかは不明(謎)です。古墳からは銅鏡、装飾品、武器、農工具、土器、埴輪など様々な遺物の出土が知られています。周辺丘陵には10基近くの小さな円墳や方墳がありましたが、この松岳山古墳と隣接する茶臼塚古墳以外の古墳は昭和30年前後の宅地造成などにより消滅しました。周辺の古墳や丘陵地からは国宝の「船氏王後墓誌(ふなしおうごぼし)」や重要文化財の三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)、歯車形碧玉製品(はぐるまがたへきぎょくせいひん)、など多くの貴重な資料が出土したと伝えられています。
※松岳山古墳を見学の際には、隣接する国分神社社務所にお声掛ください。
後円部墳頂の石棺