松岳山古墳出土品
2014年8月29日
名称(ふりがな)
松岳山古墳出土品(まつおかやまこふんしゅつどひん)
員数
楕円筒埴輪(だえんとうはにわ)3点、壺形土器2点
時代
古墳時代前期
種別(指定番号)
有形文化財 考古資料(柏有第2号)
指定年月日
平成20年8月21日
所有者
柏原市(市立歴史資料館所蔵)
所在地
柏原市高井田1598番1号(市立歴史資料館)
解説
楕円筒埴輪は、1985年に松岳山古墳の前方部西側裾のテラスから出土しました。円筒埴輪を左右に引き伸ばしたような楕円筒形の埴輪で、調査地点から出土した3点のうち1点は転倒して上部2段のみでしたが、他の2点は完形品で、大きい方の1点は長径64cm、短径42cm、高さが158cmあり、胴部の左右側面に幅11cm、長さ35cmの鰭(ひれ)が付いています。写真のものは、長径70cm、短径40cm、高さが143cmあり、胴部の左右側面に鰭が付いています。鰭付楕円筒埴輪(ひれつ きだえんとうはにわ)は非常に珍しいもので、類似のものは紫金山古墳(大阪府茨木市)からしか出土しておらず、指定品は楕円筒埴輪としても日本最大のもの です。壺形土器は、1985年の上記調査時と1986年の松岳山古墳の範囲等確認調査時に、それぞれ1点ずつ出土しました。土器の大きさは、高さ、口径、胴回り径ともに10cm余りで、その形状から4世紀頃のものと考えられています。
楕円筒埴輪
壺形土器