銅製船氏王後墓誌
2014年8月29日
名称(ふりがな)
銅製船氏王後墓誌(どうせいふなしおうごぼし)
員数
1面
時代
古墳時代
種別(指定番号)
国宝 考古資料(26)
指定年月日
昭和28年3月31日
所有者
個人(三井記念美術館所蔵)
所在地
東京都中央区(三井記念美術館)
解説
墓誌は、松岳山古墳群から出土したと伝えられていますが、出土の詳しい場所や時期など経緯は不明です。縦約30cm、横幅約7cm、厚みが0.1cmの 極めて薄い短冊形の銅板で、表面に86文字、裏面に76文字、計162文字が刻まれています。668年につくられたと考えられており、わが国最古の墓誌で す。また、文字使いや内容などから学問的にも貴重な資料です。こちら(「松岳山古墳群-船氏王後墓誌」)でもくわしく紹介しています。
銘文(表) 惟船氏故 王後首者是船氏中租 王智仁首児 那沛故 首之子也 生於乎婆●宮治天下 天皇之世奉仕於等由 羅宮 治天下 天皇之朝至於阿須迦宮治天下 天皇之 朝 天皇照見知其才異仕有功勲 勅賜官位大仁品為第 銘文(裏) 三殞亡於阿須迦 天皇之末歳次辛丑十二月三日庚寅故 戊辰年十二月殯葬於松岳山上共婦 安理故能刀自 同墓其大兄刀羅古首之墓並作墓也即為安保万 代之霊其牢固永劫之寶地也 ●…こざとへんに施のつくり (原文は縦書き)
銅製船氏王後墓誌
(左:裏面、右:表面、写真提供:三井記念美術館)