歯車形碧玉製品
2014年8月29日
名称(ふりがな)
歯車形碧玉製品(はぐるまがたへきぎょくせいひん)
員数
1個
時代
古墳時代
種別(指定番号)
重要文化財 考古資料(132)
指定年月日
昭和29年3月20日
所有者
藤田美術館
所在地
大阪市都島区(藤田美術館)
解説
松岳山古墳の 東側は現在では宅地化されていますが、昭和35年以前には数基の古墳が遺されていました。その内の一つヌク谷東ノ大塚古墳からこの歯車形碧玉製品は明治 10年に発掘されました。円盤形で中央に径6cmの孔があり、外周には11個の歯車状の突起が右回りに付いています(上の図は、裏焼きの写真をスケッチし たためか、歯車の向きが逆になっています)。最大径は約22cm、厚みは中央部で約2cm、歯形の先端で0.6cmです。古墳から出土する碧玉製の副葬品 には勾玉や管玉、車輪石・鍬形石・石釧などが知られていますが、この歯車形碧玉製品は形、大きさなど他に類を見ない品です。
歯車形碧玉製品のスケッチ
(神田孝平1887「雑記」『東京人類学会報告』
第14号より転載)