特集展示「安福寺ゆかりの古墳たち」
2023年9月19日
展示期間
令和5年6月27日(火)~9月10日(日)
概要
今回の特集展示は、夏季企画展にあわせて柏原市玉手の安福寺にゆかりのある古墳たちに注目した展示を行っています。
玉手山丘陵の中ほどという立地ゆえか、周辺には安福寺と縁の深い古墳たちが多く存在します。そのなかでも今回は、玉手山3号墳、玉手山7号墳、安福寺横穴群を紹介しています。
玉手山3号墳は、古墳時代前期の初め頃(3世紀末葉)に築かれた墳丘長約100mの前方後円墳です。この古墳から出土したとされる重要文化財の石棺の蓋が安福寺の境内に安置されており、過去には手水鉢として使われていました。
玉手山7号墳は、古墳時代前期の中頃(4世紀前半)に築かれた墳丘長約110mの前方後円墳です。この古墳は前方部が安福寺の境内にあり、徳川光友の墓所がこの前方部にあります。
安福寺横穴群は、古墳時代後期(6世紀中頃から末頃)の横穴群で、安福寺の参道の両脇の斜面とそこから北西に少し行った場所で合計40基が確認されています。
今回は玉手山3号墳出土の埴輪や銅鏃、小札など、玉手山7号墳出土の埴輪や土器、安福寺横穴群出土の土器や玉、鉄製品、そして陶棺などの貴重な資料を沢山展示しています。
展示を通して、安福寺と古墳たちの「奇縁」についても感じていただければと思います。