史跡高井田横穴公園 ご利用案内
歴史資料館に隣接する、史跡高井田横穴公園をご案内します。
各横穴は、普段は内部に入ることができませんが、事前に申込をしていただいた団体(5名以上)に対しては、内部に入って見学できるようにしています。
※横穴の見学は自由ですが、横穴内部の見学を希望される場合は、事前に歴史資料館まで申し込んで下さい。団体見学・一般見学の申し込み
毎年5月と10月の第3土曜日には、横穴の特別公開をしています。普段は入れない横穴に入って、横穴内部や線刻壁画をじっくり観察できる貴重なチャンス。職員やボランティアによるガイドツアーも行っていますので、この機会にぜひお越しください。
高井田横穴
高井田横穴は6世紀中頃から7世紀前半にかけて造られたお墓で、調査によって約160基が確認されており、実際は200基以上あるものと推定されています。
横穴は、凝灰岩をくりぬいて造られており、奥にある玄室には、3体ほどの遺体が納められたと考えられています。市内には他にも、安福寺横穴群(玉手町)、玉手山東横穴群(旭ヶ丘)などがあり、このような横穴が見つかっているのは、大阪府下では柏原市だけです。
線刻壁画
確認された横穴のうち、27基の横穴の壁や天井に線刻壁画が見つかっています。「人物」や「船」、「鳥」、「木の葉」など題材は様々で、当時の人々はどのような思いで壁画を描いたのでしょうか?
普段は保存のため非公開になっていますが、毎年、春と秋には実際に横穴の中に入って壁画を間近に見ていただけます。くわしくは歴史資料館までお問い合わせください。
高井田山古墳
公園内で最も高い場所に位置している高井田山古墳は、5世紀後半に造られた直径約20mの円墳です。石室内からは、純金製のイヤリング、ガラスの首飾り、銅鏡、甲冑など豪華な副葬品のほか、日本に数例しかない古代のアイロンとされる火熨斗(ひのし)も出土しています。
現在は石室上に透明な覆いがされ、石室内には出土品のレプリカが置いてありますが、実物は資料館に展示されていますので、ぜひご覧ください!
ふるさと広場
ふるさと広場では高井田横穴にちなみ、日本各地の装飾古墳や、壁画について紹介しています。また、公園全体の立体模型や、横穴内部の様子をイラストで再現したものなどもあり、憩いの広場としてだけでなく、横穴について学べる場となっています。
高井田横穴公園は、横穴のある公園としてだけでなく、四季折々の花々、夏や秋の元気な昆虫たちなど、豊かな自然ともふれ合える公園です。歴史を肌で感じる古代の丘として、あるいは季節の移ろいを楽しむ散策コースとして、ぜひ一度いらしてみてください。