【広報コラム】「量る・測る・計る・謀る」(2021・1)
2024年9月5日
今年も年の始まりにあわせて、冬季企画展を開催します。今回は「モノをハカる」をテーマに、暮らしや仕事のなかにある「はかる」道具に注目します。
ここで言う「はかる」とは、モノの重さや量、長さ、数を調べて知ることをいい、ご存じのように「量る」「測る」「計る」といった漢字があります。「はかる」ためには基準となる単位が必要ですが、その単位は「寸」から「センチメートル」、「升」から「リットル」など、時代によって変化してきました。「はかる」道具は、そうした歴史の移り変わりとともに、正確に「はかる」ことがいかに重要なのかを物語る資料といえるでしょう。
主な展示資料として、「重さ・量を量る」道具に棹秤(さおばかり)、天秤(てんびん)、一斗枡(いっとます)、「長さ・広さを測る」道具に物差し、「数字・時間を計る」道具にそろばん、回転式計算機、香時計などがあります。資料のほとんどが、市民の皆さんから当館へ寄贈いただいた貴重なもので、年季が入っている道具ばかりです。
また柏原ならではの資料として、江戸時代の「国分村検地帳」や大和川付替えに関係する貴重な測量図「地形高下之事」、安堂遺跡から見つかった奈良時代の物差しも展示します。
展示を通して、私たちの暮らしと切り離すことができない「はかる」について、理解を深めてもらいたいと思います。一度「はかられた」と思って、ぜひご来館ください。
▲これは何を「はかる」道具でしょう?答えは、歴史資料館で!
(2021年1月号掲載)
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