【広報コラム】「『えと』のはなし」(2022・1)
2024年8月30日
あけましておめでとうございます。皆さん、今年の「えと」は何でしょう?ほとんどの方が「寅」とお答えだと思います。しかし、「えと」は漢字で「干支」と書くように、本当は十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の組み合わせで決まるもので、今年の「えと」は「壬寅(みずのえとら)」が正しいのです。 十干とは「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」のことで、それぞれ「きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと」と読みます。「甲、乙、丙、丁」は、昔の学校の通知表にも使われていました。
十二支はご存知のように「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」です。つまり、干支とは、十干と十二支を組み合わせた「甲子、乙丑、丙寅、丁卯・・・・癸亥」と続くのです。この組み合わせは60通りあり、60年でもとの干支に戻るので、60歳を還暦と言います。
十干は二つずつが組みになって、木(き)、火(ひ)、土(つち)、金(か)、水(みず)に分けられます。そしてそれぞれに「ひのえ」「ひのと」のように「え」「と」が付きます。それで「えと」というのですが、「え」は「兄」、「と」は「弟」のことになります。
干支の最初の甲子の年に完成したのが甲子園球場です。ほかにも壬申の乱や戊辰戦争など、歴史上の出来事にはよく使われます。人生が60年もなかった昔は、干支でさまざまな出来事を表現したのです。ということで、今年の干支は「壬寅」です。皆さんも使ってみてください。
(2022年1月号掲載)
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