安田家住宅主屋
2022年3月10日
名称(ふりがな)
安田家住宅主屋(やすだけじゅうたくおもや)
員数
主屋1棟
時代
江戸時代
種別(指定番号)
登録有形文化財 建造物
指定年月日
令和4年2月17日
所有者
個人
所在地
柏原市大字青谷
解説
安田家は、古代より難波と大和を結ぶ主要路で、日本遺産にも認定されている龍田道沿いの集落に建つ旧家です。その主屋は、入母屋造で茅葺の大屋根に本瓦葺の下屋を付した大型の民家で、市内では極めて少なくなった茅葺民家の様子を今に伝える貴重な建物です。
内部は、土間部分と居室部分とに分かれており、土間にある煙返しの大きな梁が特徴的です。居室部は、ダイドコの敷鴨居(しきがもい、同一材で敷居と鴨居を兼ねた部材)に突止め溝(敷居や鴨居の溝を全部通さず、建具を引く長さだけ彫った溝)が用いられており、建具装置に本主屋が建てられたと伝わる江戸中期頃の特徴が残されている部分と、明治前期頃に増築されたザシキ部分とで様相が大きく変わります。建築年代は、かつての調査で確認された祈祷札と仕様から、延享3年(1746)と推定されています。
※安田家住宅は一般の住宅で、現在もお住まいのため見学はできません。
安田家住宅主屋 外観
安田家住宅主屋 土間(奥)