【柏原市まちめぐりモデルコース】柏原 煉瓦で造った土木遺産・有形文化財を巡るコース

2021年12月20日

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Anyアート

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120年以上現役で使用されている珍しい土木遺産を歩いてまわれます。

ルート/所要時間約60分>

  1. 近鉄道明寺線・1号跨道橋と第2号跨道橋
  2. 近鉄道明寺線・奈良街道跨道橋
  3. 道明寺線 大和川橋梁
  4. 築留二番樋

2019年に「近鉄道明寺線鉄道構造物群」として「土木学会選奨土木遺産」に認定された、近鉄道明寺線(道明寺駅~柏原駅)の煉瓦づくりの橋梁等を巡るコースです。
道明寺線は1898(明治31)年に開業した近鉄最古の路線であり、築造から120年以上経過した令和の時代においても、現役の鉄道橋として使用されています。

01近鉄道明寺線・1号跨道橋と第2号跨道橋

【おすすめポイント】
明治時代に建造された小さくも美しい120年以上も現役の鉄道橋。橋台が煉瓦の鉄橋は珍しく、いずれもフランス積みが採用されています。

近鉄道明寺線・1号跨道橋と第2号跨道橋01

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近鉄道明寺線・1号跨道橋と第2号跨道橋02

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▼(徒歩10分)

02近鉄道明寺線・奈良街道跨道橋

【おすすめポイント】
こちらも明治時代に建造された現役の鉄道橋です。

※大和川橋梁の北、柏原南口駅のすぐ南にある跨道橋です。レンガの小口部分は焼き過ぎた「鼻黒(はなぐろ)」を使用し、長手には赤レンガを使用することにより、装飾的な効果を持たせているのです。

近鉄道明寺線・奈良街道跨道橋

近鉄道明寺線・奈良街道跨道橋02

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▼(徒歩10分)

03道明寺線 大和川橋梁

【おすすめポイント】
近鉄道明寺線は、明治31年に柏原・古市間を河陽鉄道として開業した近鉄の中で最も歴史のある路線です。大和川に全長300mの鉄橋が架かっています。側面には製造会社の銘板が取り付けられ、イギリスダッドリーにあったコクレーン社が河陽鉄道用に製作したものとわかります。「河陽鉄道」の名称は開業後約1年で「河南鉄道」に改称されているため、まさに開業当時のものが現在も使用され続けているのです。

道明寺線 大和川橋梁

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▼(徒歩10分)

04築留二番樋

【おすすめポイント】
明治、大正の歴史薫るアーチ型樋門。文化庁登録有形文化財。明治末期から大正期にかけて製造された歴史の重みを感じる煉瓦造りの単アーチ型樋門です。煉瓦の積み方は、主にイギリス積みによるが、面壁の下半部は長手積みを採用しており、アーチ断面は馬蹄形となっています。各壁の天端には花崗岩が施され、床面にも花崗岩が敷き詰められています。

※この樋は宝永元年(1704年)に付け替えられた新しい大和川から旧の川筋(長瀬川)に農業用水を引くために設けられたもので、明治21年(1888 年)にレンガ積みに造り変えられました。

築留二番樋

築留二番樋02

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