特集展示「大和川付け替えと甚兵衛」
2021年1月5日
展示期間
令和2年9月8日(火)~12月20日(日)
概要
今回の特集展示は、秋季企画展「大和川のつけかえ-求める人と反対する人-」に関連して、大和川付け替え運動に尽力した中甚兵衛を紹介します。
中甚兵衛は、寛永16年(1639)に、河内郡今米村(現在の東大阪市今米)の庄屋である中家に生まれました。19歳から16年間、江戸で過ごしていましたが、そのくわしい内容はまったくわかっていません。村に戻り結婚して数年後の貞享4年(1687)ごろには、大和川付け替え運動の中心人物となっていたようです。一般的に「甚兵衛を中心とした付け替え運動が盛り上がり、大和川が付け替えられることになった」というイメージが広まっていますが、実際はそうではありません。甚兵衛が参加していたころには、付け替え運動は下火になり、運動に参加する村もかなり少なくなっていました。そうした孤独で、厳しい状況のなかで、甚兵衛は付け替えをあきらめずに取り組んでいました。
展示では、中家より寄贈いただき、市指定文化財にもなっている「中家文書」を中心に、中甚兵衛の生涯をわかりやすく紹介します。