柏原市まちづくりに頑張る自治会・団体補助金 30年度事業報告

2019年7月4日

平成30年度柏原市まちづくりに頑張る自治会・団体に対する補助金事業について、下記のとおり報告します。

■申請団体数                   10 団体

■補助決定団体数                 10 団体

■上記のうち補助事業中止団体数      1 団体

■補助金交付団体数                  9 団体

■補助金交付決定額        1,500,000 円

■補助金返還額                 160,000 円

■補助金確定額          1,340,000

■各団体からの報告内容   下記のとおり(順不同)

 

  • 団体名・・・・・・・・・・・・かしわら森の会
  • 事業の名称・・・・・・・・・・親と子の自然体験教室・森のガイド養成派遣事業
  • 事業実施場所・・・・・・・・・玉手山公園ほか柏原市内一円
  • 事業の経過及び結果の概要・・・

 地域の身近な自然の素晴らしさを将来にわたって伝えていくために「親と子の自然観察会」を中心に開催し、自然の中で遊んだり、工作したり、昆虫採集など自然に親しむために様々なアプローチをした。また、樹木標識や野鳥の巣箱設置も公園を散策する人たちの関心を集めた。活動全般を通して自然を愛するたくさんの目と心を育てることができた。

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  • 団体名・・・・・・・・・・・・柏原おいな~れガイドの会
  • 事業の名称・・・・・・・・・・おいな~れ塾の年間開催およびおいな~れカードの追加作成
  • 事業実施場所・・・・・・・・・フローラルセンター・リビエールホールなど市内全域
  • 事業の経過及び結果の概要・・・

 「おいな~れ塾」で柏原の歴史・自然・文学・観光について12回の講座を開催し、柏原の史跡・自然・万葉集・産業近代遺産・街並みなどのガイドを10回実施した。この結果、柏原市民をはじめ、25市町村から延べ708名の参加があり、柏原について学習・啓発することができた。また、柏原の観光を紹介した「おいな~れカード」を通して、お母さんや子ども達に柏原の魅力を紹介することができた。

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  • 団体名・・・・・・・・・・・・松岳山古墳保存会
  • 事業の名称・・・・・・・・・・松岳山古墳の地域資源としてのPR事業
  • 事業実施場所・・・・・・・・・松岳山古墳、国分地域
  • 事業の経過及び結果の概要・・・

 松岳山古墳の勉強会開催や他古墳の見学会を通して、保存会会員の松岳山古墳に関する知識を向上させ、歴史遺産としての価値を理解し、レベルアップを図ることができた。また、来場者のために参道の清掃を実施するとともに、あじさいの植栽を行い、環境美化に努め、さらに、のぼりの設置やパンフレットの配布を行うことにより、市民・地域住民に対し地域資源としての松岳山古墳のPRをすることができた。

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  • 団体名・・・・・・・・・・・・畑音頭保存会
  • 事業の名称・・・・・・・・・・畑音頭のPRを通じて地域の活性化を図る事業
  • 事業実施場所・・・・・・・・・柏原市内
  • 事業の経過及び結果の概要・・・

 150年の昔より唄い、踊り継がれてきた「畑音頭」であるが、近年唄われなくなっており地域の伝統がなくなるという現実に直面したが、有志が中心となり、地区委員会、老人会、青年団等に協力を得て復活させることで過疎地帯の復興や地域のコミュニティの活性化につながる事業を展開した。

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  • 団体名・・・・・・・・・・・・河内国分ようする会
  • 事業の名称・・・・・・・・・・古民家を地域交流センターとして活用し、まちの魅力発信・まちの賑わいづくり事業
  • 事業実施場所・・・・・・・・・柏原市国分本町4丁目9番27号「問屋場亭」
  • 事業の経過及び結果の概要・・・

 河内国分を賑わいのある町にするため、国分本町にある町家風古民家を借りて、「問屋場亭」と名付け、地域の交流センターとして位置づけ、寄席や講座を開催し、地域の人たち、特に高齢者の方から、気軽に行くことができると好評である。また、貸館運営にも取り組み、認知症予防カフェ・デコ巻き寿司教室・ミニコンサートなど年々貸館利用が増えてきており、まちの魅力発信・まちの賑わいづくりに貢献することができた。

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  • 団体名・・・・・・・・・・・NPO法人 おいなーれ柏原
  • 事業の名称・・・・・・・・・・「柏原まち・ひと創造プロジェクト」として、観光まちづくり事業および魅力あるまち創造事業
  • 事業実施場所・・・・・・・・・柏原市内一円
  • 事業の経過及び結果の概要・・・

 柏原市にある「地域資源=まちの魅力」を活かし、柏原市への「交流人口」や「定住人口」の増大を図り、地域経済の活性化を促進するため、今求められる柏原市での観光まちづくり事業として、「柏原へおいなーれ」キャンペーン・ポスターを作成し、ポスターの趣旨とリンクさせ、ホームページをリニューアルした。また、「三田家・寺田家住宅見学会」を開催し、「まち歩きマップ」を作成・配布した。さらに、地域における各種団体への企画・運営での応援事業として、柏原市民文化会館リビエールホールでの「クリスマスを楽しむためのワークショップ」や「柏原ワインフェスタ」を開催して「柏原クリスマスフェスタ」に協力した。

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  • 団体名・・・・・・・・・・・・柏原市市民歴史クラブ
  • 事業の名称・・・・・・・・・・安宿郡の古墳と寺院
  • 事業実施場所・・・・・・・・・柏原市立歴史資料館
  • 事業の経過及び結果の概要・・・

 柏原市南部と羽曳野市南東部は、奈良時代(8世紀)には、安宿郡(あすかべぐん)と呼ばれ、古墳や寺院が多数あった。片山廃寺五重塔と鳥坂寺三重塔は大和川の両岸に位置し、両塔は「大和」への門としてのランドマークとして機能していたと考えており、これらが存在していた古代地形のジオラマや片山廃寺五重塔などの縮尺模型を作成し、展示することによって、柏原市の地域資源として片山廃寺が古代の重要な寺院であったことを広くアピールすることができた。

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  • 団体名・・・・・・・・・・・・かしわらオガタ通り商店街協同組合
  • 事業の名称・・・・・・・・・・通りの自然文化を大切にした地域密着の「長瀬川灯篭流し」
  • 事業実施場所・・・・・・・・・JR柏原駅と近鉄堅下駅を結ぶ、オガタ通り商店街及びその周辺
  • 事業の経過及び結果の概要・・・

 6月の終わりごろから週1~2回、会員が集まり、ペットボトルとLEDランプを組み合わせた「夢あかり」を作り、8月18日から灯篭販売セールを商店街で行った。8月25日当日は「長瀬川灯篭流し」を盛り上げるために飲食やゲーム等の夜店を催し、ステージでは楽曲やパフォーマンス等を行い、抽選大会も行った。ステージと並行して灯篭の販売、字入れをお願いして、300基の紙灯篭を長瀬川に流した。川筋では演奏をしてもらい、とてもいい雰囲気で多くの方々が眺めておられた。終了後は溶け残った灯篭を回収し、掃除をして解散した。土曜日ということもあり、市内、市外のお客様約500名に来ていただき目標以上の集客数であった。8月23日・24日の地元町会の地蔵盆とも連携し、先祖を敬い、今あることを大切に思う気持ちを子どもから大人まで感じていただき、地域に愛着を持ってもらい、地域と商店街が一体となったコミュニティを醸成することができた。

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  • 団体名・・・・・・・・・・・・アーツプロジェクト・イン・おおさか柏原(アッポコ)
  • 事業の名称・・・・・・・・・・地域の市民と共にアートで切り拓くまち柏原
  • 事業実施場所・・・・・・・・・柏原市内
  • 事業の経過及び結果の概要・・・

 アッポコは、芸術文化の振興を通じて地域社会の発展を図り、柏原から多種多様な芸術文化の発信をすることを目的に活動している。2018年度はアートの底辺と領域の拡大を図りながら、次の事業を中心に行った。 1.アッポコ アートフォーラム:「塩田千春Art Live Talk」開催:アゼリア柏原市民プラザ(上市) 2.アートシーン「アートと地域の交差点」リーフレット編集刊行:柏原および大阪・関西地域に配布  3.造形ワークショップ「どきどきワクワクこどもガーデン」開催:元桜湯(堂島) 4.現代音楽ミニコンサート「柏原の音 音でたどる軌跡」開催:問屋場亭(国分)

 これらの芸術文化事業を通じて、子ども及び子育て世代人口の増加、コミュニティ活動の活性化、新たなまちの魅力づくり、及び地域資源のPRをめざし、柏原のまちが元気になる方策に資するため、アートの分野からも期待できる可能性を示せた。

 

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  • 平成30年度採択事業の報告会(講評)

 各団体から、柏原市の特色である歴史や文化、地域資源を活用したまちづくりの活動成果、また商店街の活性化やア-トからまちづくりにつなげようとする活動の成果を聞くことができ、たいへん有意義であった。さらに報告の中で、団体の垣根を越えたコラボレ-ションが育まれつつあることが確認できたのは嬉しいことであった。他市を含む広域的な活動や事業とのコラボレ-ションの事例もみられた。今後も類似の取組や活動をされている団体は、連携した事業の実施を検討されたい。また、各活動の対象は地域住民だけに留まらず、柏原市全体、さらには市外からの人を招き入れるものも見られた。さらに、多くの活動が年間数回以上に渡って行われていた。全体を通して、地域のコミュニティづくり、柏原市が持つ地域資源のPR、新たな魅力づくりに貢献する意義ある市民活動をしていただけたと評価できる。
 柏原の知名度を上げていく良い機会であるので、各団体の地域での活動を、行政もいかに取り入れていけるか、コーディネートしていけるかを市でも検討していただきたい。
 これからの時代に向けて、各団体の活動成果や情報をどう効果的に発信し、柏原市の魅力を市内外の人たちに届けたらよいかが課題であり、市外の人や若い世代にも届くような情報発信の手法が重要であろうが、ホ-ムペ-ジやSNSの発信が得意ではない団体もあるので、これについても団体間でぜひ知恵を共有していただきたい。
 最後に、今後もこの補助金が有効に活用され、地域課題の解決や地域活性化のための活動の一助となることを期待している。

お問い合わせ

地域連携支援課
電話072-971-8305