特集展示「和気清麻呂の大和川付け替え」
2018年1月7日
和気清麻呂の大和川付け替え
展示期間
平成29年9月12日(火)~12月28日(木)
概要
大和川の付け替えに関係した人物といえば、まず中甚兵衛さんが思い浮かびます。しかし、甚兵衛さんのいた江戸時代から、さらに1000年ほど昔の奈良時代、和気清麻呂(わけのきよまろ)という人物も、大和川の付け替えに挑みました。
和気清麻呂は、現在の岡山県で生まれた貴族で、称徳(しょうとく)天皇に仕えていました。769年に起きた皇位継承問題で、道鏡が天皇となるのを阻止した功績が有名です。清麻呂は、783年に摂津国の長官となり、当時の大和川の本流だった平野川を海へ流れるよう工事にかかりました。延べ23万人といわれる人が工事に参加しましたが、残念ながら途中で断念し、失敗に終わりました。
展示では、清麻呂が挑んだ頃の大和川や、今に残る清麻呂の付け替え工事の痕跡などを、写真やパネルで紹介しています。また、昭和5~20年に発行され、清麻呂がデザインされた銀行券も展示しています。