山水蒔絵硯箱
2014年8月29日
名称(ふりがな)
山水蒔絵硯箱(さんすいまきえすずりばこ)
員数
1点
時代
江戸時代
種別(指定番号)
重要文化財 工芸品(243)
指定年月日
明治32年8月1日
所有者
安福寺(大阪市立美術館寄託)
所在地
大阪市天王寺区(大阪市立美術館)
解説
この品は、菩提樹蒔絵香筥、牡丹蒔絵硯箱と ともに、尾張徳川家2代藩主徳川光友から安福寺に寄進されたものです。総高4.4cm、蓋縦23.4cm、蓋横22.7cmで、蓋表には金銀の高蒔絵で山 水が描かれています。安福寺は天平年間に創建されたと伝えられ、その後、荒廃していましたが、江戸時代前期に珂憶上人(かおくしょうにん)によって再興さ れました。珂憶に帰依していた徳川光友は安福寺再建に援助し、その後も寄進を続けました。寄進された三品は、書画・茶道にも通じた光友らしい品です。安福 寺の境内には徳川光友の廟所(びょうしょ:墓所)があります。
山水蒔絵硯箱