柏原市立歴史資料館 スポット展示
2021年6月1日
常設展示室入口横で行っているミニ展示です。寄贈資料のほか、発掘調査の速報展など、およそ2か月ごとに展示替えしています。
5~8月のテーマ
『こんなモノをいただきましたーちょっと昔の調理器-』
展示期間
令和3年5月11日(火)~8月29日(日)*6月20日まで臨時休館
概要
今回は、市民のみなさんより寄贈いただいた、ちょっと昔の調理器を展示しています。
現代では、調理にガスコンロや電気コンロを使うのが普通ですが、かつてはお米を炊いたり、煮炊きをするのも薪や炭火による「かまど」を使っていました。大阪では「へっついさん」と呼ばれることが多く、かまどを丁寧に扱わないと祟りがあると信じられていました。展示のものは「ひとつへっつい」で、動かすことができるかまどです。
「ひとつへっつい」の左側には、市内の遺跡から見つかった6~8世紀の「移動式かまど」があります。これらのかまどは、古墳時代に中国や朝鮮半島から取り入れられた調理器で、「ひとつへっつい」の原形ともいえるでしょう。
ほかにも「しちりん」と「天火調理器」を展示しています。天火調理器は、鍋の下や蓋の上に炭を置いて、鍋全体で加熱する調理器です。日本式ダッチオーブンともいわれ、ひとつで焼く・煮る・蒸すなどの調理ができることから、最近のキャンプブームで再び注目されている調理器です。
この機会に、ぜひご来館ください!