よみがえった「ふとん(布団)太鼓」-本郷と太平寺-

2021年3月5日

 令和2年度、本郷地区および太平寺地区の「ふとん(布団)太鼓」が修理されました。これは、柏原市文化遺産活用実行委員会が文化庁の補助金を得て実施したものです。
 ふとん太鼓は、大阪府の河内・泉州地方や兵庫県の播磨・淡路地方とその周辺で祭礼の際に担ぐ大型の太鼓台で、祭りを彩る飾り山車の一種です。太鼓を納めた中心部の屋根にあたる部分に正方形の巨大な布団を逆ピラミッド型に積んだ形状から、布団だんじり、布団神輿、布団屋台などとも呼びます。
 本郷のふとん太鼓は、御劔(みつるぎ)神社の祭礼で担ぐ太鼓台です。明治時代に製作されたもので、五段重ねの布団、布団の四隅を飾るトンボ(湧き立つ雲を表現した装飾ともいわれる)、豪華な刺繍を施した帯状の布団締め、金綱の胴締め、布団台・狭間・虹梁・勾欄・土呂板を飾る優美な彫刻(太平記、源平合戦、二十四孝、富士巻狩り、唐獅子牡丹など)、などが特徴です。
 太平寺のふとん太鼓は、石(いわ)神社の祭礼で担ぐ太鼓台です。明治42・43年頃に淡路島で製作されました。五段重ねの布団、布団の四隅を飾るトンボ、金綱の布団締めと胴締め、狭間・虹梁に施された播磨葛飾の名工・黒田正勝による精緻な彫刻作品(龍、俵藤太、安宅関、富士巻狩り、西南戦争など)、黒檀・紫檀・花梨など唐木を使用した勾欄、などが特徴です。
 令和2年は、新型コロナ感染症の影響で市内の祭礼が全て中止になり、本郷と太平寺のふとん太鼓も担ぐことができませんでした。令和3年こそ、往時の姿によみがえったこれら2基のふとん太鼓の雄姿を拝することができるよう、願ってやみません。

本郷ふとん太鼓 前
本郷ふとん太鼓(正面)

本郷ふとん太鼓 修復
本郷ふとん太鼓 布団締め刺繍の修復

太平寺ふとん太鼓(正面)
太平寺ふとん太鼓(正面)

太平寺ふとん太鼓修復
太平寺ふとん太鼓 土呂台の修復

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