【柏原ぶどうレポート11】冬の作業風景のひとこま~ビニール張り(被覆)作業~

2021年2月25日

柏原ぶどうレポート

農家さんは冬も大忙し!
棚のビニール張り(被覆)作業を見学しました

 冬場の農家さんのお仕事

皆さんは、ぶどう農家さんが冬の間にどんなお仕事をされているのか知っていますか。
ぶどうの収穫が終わってから冬場は、次のシーズンに向けた準備期間です。ぶどうの成長を促すために余分な枝を切る剪定作業、枯れて落ちた葉や枝を片付ける作業、ぶどう棚を整備する作業などが日々行われています。
今回はその中から、横尾地区で行われた、ぶどう棚のビニール張替え作業(被覆作業)の様子をレポートします。

作業風景1

作業風景2

冷たい風が吹き付ける、2月1日午前10時ごろ。現地に着くと、農家の皆さんの大きな声が聞こえてきました。
「ちょっとまってや」「もうちょいこっち」
柏原市特有の斜面にあるぶどう畑を見上げると、同地区の実行組合員15名が、棚の天井のビニールを張っているところでした。

作業風景3

作業風景4

ビニールハウスの天井は、ハウスの中から見上げると1枚の大きなビニールのように見えますが、実際は1枚あたり横2.7m、縦は48m(畑のサイズによります)の細長いビニールを、何枚も張って棚全体に敷き詰めています。
敷き詰めると一口にいっても、この長~いビニール1枚を、棚の端から端へつたわせることでさえ一苦労です。
まず両端(上の写真の右から左)にロープを渡し、そこにビニールをかけてロープを引くことで、するすると滑らせながら棚の上を通していきます。

作業風景5
シートが両端に渡ると、「ついたよー」と合図して、一斉にビニールを広げます。
隙間に風が入るとビニールを持ち上げてしまうため、すぐさま、足で抑えたり手で引っ張ったりしながら、抑えになるパイプから針金をのばして、棚の骨組みであるパイプにぎゅっと縛って固定していきます。
成人の背丈ほどある棚のパイプの上を、慣れた様子でひょいひょいと移動される姿には驚きます。

作業風景6

作業風景7

ビニールを張る過程では、隣り合うビニールの継ぎ目に隙間ができないように、のりしろのようなイメージで少しずつ重ねていきます。昔ながらの手法で、貼り合わせなくてもしっかり固定されるのだそうです。

気温が低い中、体中に強い風を受けながら何度もこの作業を繰り返すのは、相当な体力を使う仕事です。農家さんは、「昔の人たちはこんな大変なこと、よく考えたものだ」と敬意を込めて笑って話します。

作業風景8
作業中は、大風が吹き、シートが煽られる場面もありました。
ばたばたと大きな音をたててゆれ、気を抜くとシートごと飛ばされそうです。
その度に皆さんでシートを抑えて大風をやりすごし、息をあわせて進めていきます。
足を滑らせれば怪我の危険もあります。
安全に、丁寧に、そして素早く。約2時間かけて、この畑では作業を終えました。

作業風景9
作業風景
ひとつの畑を終えると、またすぐに次の畑へ向かいます。
地域によってはご家族で作業をするところもあるそうですが、横尾地区では毎年、組合員で協力しあって皆の畑を順番に作業するのだそうです。明日の天気予報が雨と聞いて、この日に終わらせる予定とのことでした。

新しいビニールが張られていくぶどう畑は、なんとも美しい姿です。
青々としたぶどう畑は柏原市の夏の風物詩ですが、真新しいビニールハウスが見られるのもこの時期ならでは自慢の景色です。
そしてこのビニールが、これからまた、農家さんとともにぶどうを守っていくのです。


山間部の風はまだ冷たいですが、春は目の前。間もなく、ぶどうの芽が出始めます。
来シーズンもどんなぶどうが実るのか、いまから楽しみです。

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